わたしの花道

リストカットやうつ病経験からメンタルヘルスについて書いています

私は、人間です。

 

ここから先の文章は貼り付けてある2つの記事に関連しており、読んでいただかないと意味が伝わりにくい部分があると思います。

 

また、2つの記事同様に、バイオレンスな表現を用いた文章がありますので苦手な方は、どうぞ見なかったことに。

 

 

19歳のジャニヲタ介護職員が統合失調症と診断されるまで。 - わたしの花道

 

19歳のジャニヲタ介護職員が統合失調症と診断されてから。 - わたしの花道

 

 

もともと、最初の診断では1ヶ月の休職でした。

 

なので、2度目のカウンセリング後、職場の統括主任から出る話題は「勤務表」「全部休みにしておいて、出れる日に出てもらうか、逆に、勤務を入れておいて無理な日は休んでもらうか」といった、休職扱いが終わったその日から私が復帰することを前提としたものばかりでした。


休むことを前提に話す人などいない、そう言われてしまえばそうです。その時には「まだ介護現場に復帰しようとは思えません」そう伝えました。

 

そして数日前の3回目のカウンセリングでもう1ヶ月の休職が決まりました。

 

前回の統括の言葉が耳の奥で反芻し自分で勝手に休職扱いが終わる日までのカウントダウンをしてしまっており、毎日が憂鬱でとても前向きに仕事場に行こう、とは思えないとカウンセラーのおばちゃんに伝えたところ「じゃあ、診断書だしましょうかね。これがあれば会社の人、なーんにも言えないからね」と優しく笑ってくれました。

 

飲む薬は、少しだけ量が減りました。目に見える形で前に進めた、そう思いました。

 


カウンセリングが終わったら職場に連絡をいれると統括と約束していたので、休職が1ヶ月延びたこと、休職扱いが終わってしまう日をカウントダウンしてしまい、すごく憂鬱になったといったことを伝えました。

 


すると統括は「カウンセラーの人からはいつから復帰するとか話しはでてないの?」「まだ未定なの?」「仕事に対してはどう?」など、私が話したことを聞いていたのか聞いていなかったのかわからないような質問を投げかけてきました。


私は、せり上がってくるなにかをこらえながら必死に「まだ休もうとしか言われていない」「未定です」「介護現場は怖い」と正直に伝えました。

 

それに加え、私が勤めている施設のユニフォームは半袖で腕が丸見えになり「どれだけ傷が綺麗になっても、知らない人から見たらわからないくらいになっても、私には汚い腕に見える」とも伝えました。

 

それに返事ともとれるかわからないボリュームでうんうんうなったあと書類やお金関係の話を少ししました。

 

そして、「じゃあ、次にカウンセリングしたらそのときまた連絡くれる?」といい、私は、一生懸命息を吸いながら、なんとか、返事をしました。

 

 

そこから、弟をカラオケに送って行きました。そこまでは、記憶があります。

 

でも、家に帰ってきて、息がうまくできなくて、気がついたら、不燃ごみに捨てたはずのカッターを持ってトイレにいました。


なんの戸惑いもなく、私はカッターを太ももに当てました。痛かった。痛いのに、手は止まりませんでした。


日に焼けない太ももの内側は白く、柔らかく、腕よりも簡単に血が滲みました。

 


なんの涙かわからないけれど、止まりませんでした。

 

統括と話していた時にせり上がってきたものがまた上がってきて、たまらず母に電話をしました。電話では解決せず、私は逃げるように寝ました。

 

泣いているときは、心が最高潮に沈んでいるときは、死んだように眠れるのです。起きて、家事をしていた母にまた、抱きしめてもらいました。

 

上がってきていたなにかは、すっかりなりを潜めていました。

 

それから数日後、私は髪の毛をピンク色にしました。

 

職場の人の記憶にある自分から変わりたかったのです。

 

一言で言えば、変身したかった。小さい頃憧れたプリキュアのように。セーラームーンのように。変身して強くなりたかった。

 


そして、ピンクに色付いた自分の髪を見ているとき、あの時せり上がってきたものがなんだったのか気づきました。

 

「私は、車じゃない。人間だ」という、その思いに気づきました。

 

車のように走れなくなったらガソリンスタンドで給油して満タンにしてもらえば、してもらった瞬間から何キロも走れるような機械じゃないんだ、と。

 

あの時は言葉にできなかったけど、私はそれを言いたかったんだ、と。

 


わかっている口ぶりで、根本的なそこが分かっていない統括主任に悲しくて悔しくて泣いていたんだと。

 


人間にも、たしかに給油タンクはあるとおもう。

 

でも、いっぱいになるのにかかる時間も、タンクに入れる燃料も違うんだよ。タンクが壊れて、治すところからはじめなきゃの人もいるんだよ。

 

人間だから、部品みたいには取り替えられないんだよ。

 


どうして、人を使う立場のあなたがそれを、わかっていないの。

 


一番最初に休職がきまった時、統括が私にかけた言葉は「ゆっくり休んで」でした。

 

私はこの言葉であなたの下にいるのは機械ではなくて人間なんだと、わかっていると思っていました。でも全くわかっていなかった。

 

心が疲れてしまった経験のない人にわかれと言うほうが難しいのでしょうか?


私は、私たちは、生きている人間です。
あなたの家族も人間です。
あなたの先輩も部下も、会社の社長も、人間です。
取替え用の部品は、発注できません。


だから、壊れて、治すことになる前に休んでください。休ませてください。
目一杯休んで、仕事に、学校に、いこうかな、そう思えたら、動き出しましょう。

 

それでは、お粗末さまでした。